
LDKの間取りとは?間取りの意味と特徴をわかりやすく解説

家づくりをする前に、インターネットや不動産広告などで間取り図面を参考にする方も多いでしょう。
間取り図を見ていると家づくりのイメージが膨らみ、愉しい気持ちになりますよね。
間取り図で目にする「LDK」というワード。いったいどんな意味があるかご存知でしょうか?
「そもそも“LDK”って何を意味するの?」「“DK”や“K”との違いがよく分からない」という疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
間取り図の表記の意味を知るともっと家づくりが楽しくなり、自分にぴったりの間取りに近づくはず…。
今回は、間取り図でよく見る「LDK」について、その意味や特徴を詳しくお伝えしていきます。
LDKをお住まいに取り入れたいと思っている方は、ぜひご参考にしてくださいね。

間取り図にはたくさんのアルファベット表記がある
家にはたくさんの空間があり、漢字やカタカナ、ひらがなで記載すると、間取り図面がどうしてもごちゃごちゃと見づらくなってしまいます。
そのため、間取り図には省略したアルファベットで記載されていることも多いです。
キッチンやトイレ、浴室などは、文字を見ずとも分かるような描かれ方をしていますが、それ以外は「アルファベット表記の意味」を知らないと間取り図のイメージが膨らみませんよね。
よく見る間取り表記の意味だけでも覚えておくと、家づくりでは役立ちます。
そのひとつが「LDK」です。

LDKは何の意味を持つ表記?
間取り図にある「LDK」を見ると、家のなかでも面積が大きく、キッチンも一緒になっていることに気づく方も多いでしょう。
LDKは、
・L=リビング(住む人がくつろぐ空間、居間)
・D=ダイニング(食事をとるスペース)
・K=キッチン(調理をする空間、台所)
の頭文字を合わせたもので、リビング兼ダイニング兼キッチン…という、多目的なお部屋を意味しているワードです。
今や、家づくりでは「LDK」は当たり前のように描かれている表記です。
●「DK」との違いは?
間取り図では、「LDK」のほか、「DK」という表記もよく見かけます。
「DK」は、ダイニング&キッチンだけが一緒で、リビングは別の空間として存在する間取りです。
「DK」のほか、リビングを意味する「L」も別の空間として表記されています。
●広々空間の「LDK」、ちょっとコンパクトな「DK」
LDKは、「リビング・ダイニング・キッチン」という3つのスペースが一体化されている空間です。
家族の人数や空間の形状、キッチンの配置などによっても異なりますが、平均的には16~20畳前後ほどの広さと言われています。
間取り図で見ると「16畳あれば十分な広さ」と思うかもしれません。
実際に、家が完成したときに16畳のLDKを見ると「結構広い」と感じるものですが、これは何もない空間として見るからです。
ソファーやダイニングセット、テレビなどの家具家電を実際に置くと、「想像よりも狭かった」と配置が難しくなることもあるでしょう。
特に、50インチを超える大画面の大型テレビを置きたい希望があるときは、ちょっと離れた場所にソファーを置かなければならず、16畳では狭く感じる可能性があります。
また、単に「畳数」だけではなく、部屋の形や隣の部屋とのつながり、窓や扉の位置も意識した間取りにしなければ、使える空間が狭められてしまうことも…。
一方、「DK」の場合、リビングは別に存在していますし、「調理と食事をするためだけの部屋」と考えると、それほどの広さは必要ありません。

LDKとDK…どちらの間取りにすべき?それぞれの特徴をおさえておこう
LDKとDK、どちらの間取りにしようかと迷うものですよね。
それぞれの特徴から、どんな人に向いているか見ていきましょう。
●LDKは家族が多い人におすすめの間取り
LDKの特徴は、
・リビングからキッチンまで大空間
・キッチンからリビングの様子が見える
などです。
小さな子供がいる場合、キッチンとリビングが離れている「DK」の間取りは、子供から目を離さなければならず、不安ですよね。
だからと言って、ずっとリビングで子供の近くにいると、キッチンでの家事が進まないのがデメリットに感じるものです。
それに、家族の人数が多いときは、「DK」では家族の人数に合わせたサイズのテーブルと人数分のチェアを置くと、かなり狭く、移動もしづらいでしょう。
・キッチンで料理をしながら家族とのコミュニケーションをしたい
・リビングで遊んでいる子供を見ながら家事をしたい
・大きなダイニングセットでゆったりと食事をしたい
など、子育て中の人、家族の数が多いときは、LDKは安心な間取りと言えるでしょう。
また、LDKは空間全体が広く、明るく開放的な雰囲気。家族みんなが集まっても窮屈に感じません。
テレビを見ているパパ・料理をしているママ・遊びや勉強をする子供…というように、ひとりひとりが別々のことをしても身近に感じられる空間になりそうですね。
●少人数家族なら「DK」という選択肢もアリ
リビングとDKが分かれている間取りなら、“食事スペース”と“くつろぐスペース”との区切りがはっきりするという特徴があります。
空間として個別になっているので、来客があるときも視線を気にせずに料理に集中できそうですね。
家族が少ないケースなら「リビング」と「DK」を分けても、それほど狭く感じることもないでしょう。
また、「DK」と「リビング」を分けることで、空間がそれぞれコンパクトになり、冷暖房効果を高めることにもつながります。
夫婦だけの暮らし、子育てが終わっている…など、お互いが独立したライフスタイルを好むときはDKという選択肢もありかもしれません。

間取りのレイアウトによってLDKの印象が変わる
ひとくちにLDKと言っても、その形状によっては印象や使い勝手がだいぶ変わります。どのように考えていけばいいのでしょうか。
●動線を意識しながらレイアウトを
「キッチン+ダイニング+リビング」が直線で並ぶ長方形のレイアウトなら、対面式キッチンに立つと最も離れたリビングまで見渡せます。
L字型のLDKもあります。
「キッチンとダイニング」「ダイニングとリビング」と隣り合うようなレイアウトで、すべてが同じ空間でありながら、それぞれがゾーニングできる間取りの印象に。
リビングとキッチンが直線的にはならないため、ある程度視界を区切る効果もあります。
一直線のLDKと比べると、「動線が短く、家事効率がアップする」「来客があってもリビングからキッチンが見えづらい」などがメリットと言えるレイアウトです。
●DKでも工夫次第でシーン別にリビングとつながりを
「DK」にして、リビングと空間を分けるとしても、さまざまなスタイルがあります。
壁や扉を設けて完全に分離することもできますが、「リビング」と「DK」を隣の部屋同士にして、扉の開閉によって空間を繋げられるようにすることもできます。
これは、厳密にいえば「DK」でありながら、扉を開放すると「まるでLDK」のようになります。
LDKのようにリビングとつながりを持たせることもでき、それでいて「冷暖房効果を高めたい」「お客様が来る」など、扉の開閉だけでシーン別にフレキシブルに変えられる間取りスタイルです。

まとめ
LDKは、リビングとダイニング、キッチンがつながった大空間です。
「広くて開放的な空間に憧れる」「家族が多い」などの理由から、LDKの間取りを選ぶ方も増えています。
ただ、LDKとは言ってもレイアウトによっては、見た目の印象も違います。
生活動線・家事動線もイメージしながら、LDKの間取りをじっくりとご家族みんなで話し合ってみてはいかがでしょうか。

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