ウッドショックを解説!住宅は高くなる?

こんにちは!stylecasaの山本です。

今年から住宅業界ではウッドショックという言葉がよく聞かれるようになりました。

まだまだ先が見えない中、ウッドショックは日本国内の住宅業界にどんな影響を

与えているのか、なぜ発生したのか、などなどウッドショックについてあまり知らない方もいらっしゃるかと思います。そこで、今回はウッドショックについてまとめてみましたのでご参考にしてください。

ウッドショックとは?

まず『ウッドショック』とは、輸入する木材の価格が高騰することを指します。

かつて発生したオイルショックに準えてウッドショックと名付けられました。

日本国内に輸入木材が入ってこなくなってしまう貿易摩擦の総称だと覚えておいてください。ウッドショックという言葉は最近よく耳にするようになったため、気になっているという人も増えています。

しかし、過去にも2回、ウッドショックは起こっているのです。

1回目のウッドショックは、1990年代以降にアメリカにおいて絶滅危惧種となったフクロウを保護するために森林伐採の規制が厳しくなったことが所以となっています。

森林の伐採ができなくなったことにより、木材の供給不足が発生するという事態に陥ってしまいました。

そして、2回目のウッドショックは、2008年に起こったリーマン・ショックの直前に発生しています。好景気に突入したことで、住宅の建設ラッシュが起こり、木材の価格が上昇しました。それが2回目のウッドショックの原因となったのです。 現在起こっている3回目のウッドショックは、新型コロナウイルスの影響を受けたものです。第3のウッドショックとも呼ばれています。

何故ウッドショックは起こったのか?

何故ウッドショックは起こったのか?

新型コロナウイルスの影響が背景としてあるが、理由としては主に以下の3つです。

・木材の減少

もともとカナダで発生していた害虫被害に加え、コロナ禍で労働者が減り伐採が思うようにいかず、製材工場の稼働率は下がってしまい家を建てる木材自体が減ってしまいました。

・アメリカ・中国での建築ラッシュ

アメリカや中国では、莫大な財政出動と歴史的な住宅ローンの低金利政策が取られた結果、市民がリモートワークのために、郊外に新しく住宅を購入するようになりました。このことにより世界的に需給バランスが大きく崩れ、十分な量の輸入材が日本に入ってこなくなりました。

・コンテナ不足

コロナ禍により自宅で過ごす環境になったことから、ネットショッピングの利用などが増え、世界的に流通が圧迫されコンテナ不足が起きており、日本へ木材を運べない状況が出来上がってしまいました。

さらに3月にスエズ運河で発生した大型コンテナ船の座礁事故の影響で、日本へのコンテナ輸送の遅れに追い打ちをかけてしまっています。

以上の3点の理由で木材不足になり、木材の値段が高騰し『ウッドショック』が起こってしまったのです。

いつまで続く『ウッドショック』?

ウッドショックがいつまで続くのか不安に感じてしまう人も多いのではないでしょうか?

また、何か対策ができるならその方法を知りたいと思う方もいるかと思います。

現状『ウッドショック』は、いつまで継続するのか予想できない状況になっています。

ウッドショックが発生している原因が同じタイミングで解決するとは限りませんし

また新たな原因が生まれる可能性もないとは言い切れません。

そのため、ウッドショックがいつまで続くのかは、誰にも予想できないのです。

では、どうしていけば良いのか?

ウッドショックが続く中、住宅を購入する側はどうすればよいのか?

住宅を購入する方々への対策をまとめてみましたのでご覧ください。

・企業努力をしているハウスメーカーや工務店に依頼する。

輸入木材を使っていたとしても、企業努力をしているハウスメーカーや工務店に依頼することで影響がそこまで大きくならないというケースも考えられます。

そのような企業は、木造の住宅を建てた場合でもウッドショック前と差ほど変わらない価格で建築できる可能性が高いです。

ハウスメーカーや工務店のホームページなどをチェックし、どのような取り組みをしているかチェックし、比較してみてください。

・木造ではない建築方法を選択する。

住宅の建築方法は木造に限られているわけではありません。

ウッドショックは、木材の価格が高騰するため、木造住宅の価格に大きな影響を与えます。

しかし、鉄骨の住宅であれば木材を使用する部分が少ないため、ウッドショックの影響を大きくうけることはないと言えます。

どうしても木造住宅が良いというこだわりがないのであれば、他の建築方法も視野に入れながらマイホーム作りをしてみてください。

・ウッドショックが収まるまで住宅を買わない。

今すぐに建て替えをしなければいけないという状況でないならば、ウッドショックが収まるまで住宅を買わないという選択肢も選ぶことができるはずです。

買い控えする場合、どのタイミングなら買い替えができそうか見極める必要があります。

ウッドショックの動向や木材の価格変動がどうなっているか定期的に確認し、状況が落ち着いたと判断できるタイミングで購入を再度検討してみてください。

さいごに

住宅業界で聞かれることが増えているウッドショックは、日本国内にも大きな影響をもたらしています。日本は、国産木材よりも輸入木材に頼った住宅作りをしているため、木材の価格が高騰してしまうと住宅の価格にもダイレクトに影響を与えてしまうのです。

ウッドショックは多岐に渡る原因があると言え、簡単に解決するとは考えにくいのです。

少しでも状況を緩和させるためには、工務店が取り組むべきウッドショック対策や住宅を購入する人ができるウッドショック対策をそれぞれが実践する必要があると言えます。

対策を講じていくうちに状況が改善していき、従来の方法に戻せるようになったり、国内の供給も増やせるようになったりする可能性もあります。

また、将来的に同じような事態が発生したとしても、今よりも円滑に対応できるようになる可能性も高いです。

万が一の事態にも対応できるようになれば、日本の林業や住宅業界にとっても理想的ですし、顧客にとっても理想的な結果だと言えます。

不安な事などあれば住宅会社さんなどへ一度ご相談してみてください。

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