玄関は土間?タイル?おしゃれな玄関の作り方

お住まいの入口となる玄関は、家族だけでなく、友人・知人など多くの人に見られる場所。
特に、外から扉をあけた瞬間にすぐに目に入る“床”は、玄関のなかでも面積が大きく、どんな素材を使うかで印象がだいぶ異なります。

玄関の床には、土間コンクリートやタイルなどいくつかの種類がありますが、どの素材がおしゃれになるのでしょうか。

今回は、玄関の床をどんな素材にしようか迷っている方に向けて、「おしゃれな玄関」の作り方のポイントをお伝えしていきます。

玄関はおしゃれにしたい!

リビングや個室と違い、玄関は家族以外の人の目にも入ります。
単に、靴を履く・靴を脱ぐという事務的な場所ではなく、「目に入るだけで気分が高まる」「好きなインテリアで仕上げたい」と、おしゃれにこだわる人は多いでしょう。

後述しますが、玄関の床材にはたくさんの種類があり、どんな風に仕上げるかで印象がガラリと変わります。

また、玄関の床とホールとの段差にある「框(かまち)」も、玄関のおしゃれを左右する箇所です。
框は、玄関ホールの床材と同じく木材(フローリング)にするケースが多いですが、タイルや石材など玄関の床材と揃えるケースもあります。

どちらもまとまりのある雰囲気になりますが、もっとセンスよくおしゃれにするときは、玄関ホールとも玄関床材とも素材を変えて、金属系の部材を使う方法も。
部分的に素材や色を変えてアクセントにすることで、おしゃれさや高級感が際立ちます。

玄関の種類とそれぞれの特徴

玄関床は、家のなかでも土足のままでいられる場所ですが、その仕上げに用いる床材の種類はたくさんあります。

◎土間(コンクリート、モルタル)

かつての「土間」と言えば、住宅のなかでも靴のまま出入りをしてもいいスペースで、土や漆喰、石などが素材でした。現代では、コンクリートやモルタルで仕上げることを「土間コンクリート」「土間打ち」など、また、タイルや石などで仕上げたケースも土間と言われることが多いです。

セメントに砂・水・砂利などを混ぜて固めた「コンクリート」は、ひんやりした質感が特徴的。
白っぽいグレーの色味は無機質ですが、落ち着いた印象もあっておしゃれです。

また、「モルタル」は、セメントに砂・水を混ぜているのでコンクリートと似ています。
表面に凸凹をつけたり、滑らかにしたりと仕上げによってコンクリートとは違った風合いが感じられる素材です。

土間コンクリート、モルタルは、強度はありますが、ヘアクラックが起こる可能性もあります。

土間は昔から日本ではなじみのある空間で少しレトロな雰囲気も。
タイルや石などと違い繋ぎ目がなく、仕上げによって現代風にスタイリッシュ、とてもおしゃれな玄関になるでしょう。

◎タイル

タイルは最近の新築住宅でよく採用されている素材。大きさや形、色の種類が豊富なので、どんな住宅にもマッチする床材でおしゃれです。

よく耳にする「テラコッタタイル」などは自然な風合いでおしゃれで人気があります。

タイルは貼り方のバリエーションもたくさんあって、「小さいサイズと大きめのサイズというように大きさが異なるもの」「色を違わせたもの」など組み合わせ次第で個性を演出できます。

質感も違うものが多いので、艶があって輝くタイプを選べば「高級感」、暖かい色合いを選べば「素朴な雰囲気」、黒やグレーなど落ち着いた色味なが「和風」など、住宅のあらゆるテイストにも仕上げられます。

土間コンクリートのヘアクラック(細かいひび割れ)のリスクが気になる人は、タイルを選んでおけば無難です。

◎「フロアタイル」

土間とタイルの中間的な存在の床材が「フロアタイル」。
四角い形をした塩化ビニール素材で、耐久性や耐水性のある素材です。

クッションフロアと似た印象を持つ方がいるかもしれませんが、フロアタイルは「硬い」です。

クッションフロアは重量のあるものを置くとすぐ凹み跡が見られますし、歩き心地もソフト。
一方、フロアタイルは「人が歩く」「重いものを置く」にも耐えられます。玄関の床材としても使われています。

木目や石のような質感のフロアタイルもあり、多くのバリエーションからお好みのおしゃれなデザインが見つかるでしょう。

塩化ビニール素材のため、お手入れがしやすいのもメリットのひとつです。

ただし、面積によっては繋ぎ目ができ、水分が浸入してしまう可能性もあります。

玄関に求めるもの

昔の玄関の土間と言えば、単純に「外出時・帰宅時」の通り道のひとつでしかありませんでした。
広さもそれほど重視してなく、どちらかと言えば狭い土間というケースが多かったでしょう。

しかし、現代ではそういった既成概念はなく、土間に「おしゃれ」「多機能」「広い」というデザインや機能を重視する方が増えています。

◎実用的な使い方ができる多目的なスペースに

玄関の土間を少し広めにするだけで、アウトドア用品の置き場所にもなって実用的なスペースになります。

自転車やベビーカーなどは、雨や風のリスクもあるので、屋外に放置するわけにはいきません。
とは言え、外で使うものですから、家のなかのウォークインクローゼットへ入れるのもちょっと違いますよね。玄関を少し広めにすれば、こういったアイテムの置き場所にできます。

また、玄関土間を空き缶やペットボトル、段ボールなどのゴミ出しの日までの一時置きスペースにすることも可能です。

もちろん、おしゃれな玄関にするには、生活感のあるものを見えないように、少し影にスペースを作るといった工夫が必要となるでしょう。

◎おしゃれと美しさを兼ね備えた空間に

玄関土間の床は、外で歩いた靴でそのまま歩くところです。
ふだんは泥や砂など靴底についた汚れがいつの間にか溜まります。雨が降れば、雨の水分のほか、泥汚れが玄関の床に付着してしまうでしょう。

汚れとは切り離せない場所ですから、日頃から掃除やお手入れをしておしゃれで「美しい空間」でおしゃれにすることが大事です。

◎玄関+吹き抜けで開放感と明るさを

おしゃれな玄関にするなら、「吹き抜け」という方法もあります。
玄関土間の床材の素材や色、デザインにこだわっておしゃれにしても、光が入りづらくて暗い玄関になって後悔する方もいます。

光も風も通り抜ける吹き抜けならデザイン性も高く、玄関という空間に奥行きと明るさ、開放感をもたらしてくれます。

すっきり見せたい、でも収納量も欲しい

リビングやキッチンなどお部屋の間取りを重視し、玄関の面積はコンパクトになってしまうこともあるでしょう。
新築でよくあるのが「玄関が狭かった」という後悔です。

さきほどもお伝えしましたが、玄関土間にアウトドア用品などを置きたい方も多いかと思います。
収納量が欲しい人は、隠せる(見えない位置に)シューズクロークを設けましょう。

シューズクロークとは、“シューズ”だけでなく、自転車、ベビーカー、スポーツ用品、レインコートなどさまざまなものを収納できます。ゆとりある空間で収納できるため、見た目もすっきり“おしゃれ”になります。

まとめ

シンプル・クールに仕上げる土間コンクリート、色・デザインのバリエーションが多いタイル、塩ビ素材のフロアタイルなど、玄関の床材はさまざまです。
どの床材を選ぶかで玄関の印象が大きく変わるため、それぞれの特徴をふまえておくことが大事です。

そして、玄関土間の床材だけでなく、玄関ドアのデザイン、ホールの床材の素材、シューズボックスなど、トータルコーディネートできるかどうかも“おしゃれ”な雰囲気を左右します。

また、見た目はもちろん、機能性ももたせることで、より暮らしが豊かになります。
最近の家づくりでは、玄関土間スペースにシューズクロークを設けて収納力を確保する方も増えています。

毎日出入りするところという単なるスペースではなく、おしゃれや機能を重視してワンランク上の玄関土間を作ってみませんか。

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