
テレワークを取り入れる際の間取りポイント

こんにちは!stylecasaの山本です。
2020年に大流行した新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、人との接触を減らす
『テレワーク』『リモートワーク』といった在宅勤務での新しい働き方というものが推進
されるようになり、『リモートワーク』を導入する企業も増えてきました。
そこで今回は『テレワーク』を取り入れる際の間取りポイントやメリット・デメリットなど
お伝えしていきたいと思います。
テレワークについて
新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、テレワークが一般的になりつつあるが
実際にテレワークを始めてわかる課題は人によってたくさんあると思います。
ここでは、そんな間取りに関する課題や間取りのポイントについてお伝えしたいと思います。
■間取りへの課題
・仕事で使う机や椅子を置く場所がない。
家で仕事をするつもりがなかったため、仕事に必要な机や椅子を置くところがなく
そもそも机や椅子がない(ダイニングテーブルなどで代用している)。
・仕事に集中できる環境ではない。
仕事に集中できる区切られたスペースがなく、リモート会議でも静かに話し合える環境ではない(休憩や仕事の終わりどきなど、仕事とプライベートをうまく切り替えられない)。
・通信状況が悪く、PCなどの機器が使いづらい。
通信回線のある場所とテレワークをしているスペースが離れていると、Wi-Fi通信の電波が届かないため、仕事がしづらい環境となってしまう。
このようにみていくと、テレワークを前提としてあらかじめ間取りを設計することで、ぐんと利便性が上がることがわかります。家を建てる際に、あらかじめ『テレワークにも十分対応できる』間取りとして確保することが重要だといえます。
■テレワークを快適にする間取りのポイント
では、テレワークを快適にこなすための間取りは、どのようなことに注意するとよいのでしょうか。これから家づくりを行う、家の建替えを行うなら、次のようなポイントを押さえて間取りを設計するのがおすすめです。
・オンとオフを切り替えやすくする間取りの工夫
以前なら『家に仕事は持ち込まない』という仕事のスタイルもありましたが、テレワークが本格的に導入されればそういうわけにはいきません。つまり、『家の中でオンとオフを切り替えること』は必須の要件ということになります。
『仕事には集中できる環境』と『仕事が終わればリラックスできる環境』を実現する間取りを意識していくといいでしょう。
・パートナーがテレワークするにはそれぞれ独立したスペースが必要
なかには夫婦・パートナーが1つの家で一緒にテレワークするケースも少なくないはずです。そのときは、夫婦・パートナーそれぞれに適した、独立したテレワークスペースが必要です。仕事が違えば、仕事に必要な環境は当然違います。
特に子供がいる場合は、子供も見守ることも考え、集中できる環境でありながら、しかし振り向けばすぐに様子が見られるよう、LDKの一部をパーティションで区切ったテレワークスペースを設けるという方法もあります。
・テレワークに必要なモノが配置できる環境
仕事中に『○○がない』『○○はどこに置いたっけ?』など、必要なものがすぐに使えないと仕事がはかどりません。しかし取ってつけたようなテレワークスペースでは、必要なものの置き場所どころか、その収納場所が作れない場合もよくあります。
最近はデスクワークするにもPCが必須です。書類もメールで送ればいいのならよいのですが、資料作成のためにプリントアウトし、参考資料を横断的に調べたいときもあるはずです。それならプリンターも必要で、取引先によってはFAXが必要となるケースもあるかもしれません。そして何より、これらの情報機器を使うには電源が必須です。複数口の電源タップでタコ足配線になってしまうと、火災が発生するリスクもあります。テレワークにはコンセントをしっかり配置できるように、電源を多めに設置しておくと安心です。

メリット・デメリットについて
テレワークで在宅勤務を行うことには、どんなメリットがあるのでしょうか?
また、懸念されるデメリットについて何があるのか?気になりますよね。
そこで、メリット・デメリットについてまとめてみましたのでご覧ください。
【メリット】
・通勤時間がなくなり体力の温存が可能、家族と向き合う時間も増える。
今まで通勤のために消費していた、時間と体力が節約できるのは、大きなメリットです。
満員電車などで消耗していた体力を温存し、その分を仕事に生かすことができます。
また、これまで家事や育児、介護を、パートナーに任せてきた人は、家族の中での役割分担が増え、みんなで支え合っていくことの大切さに気が付くことができたでしょう。
反対に、これまで一人で仕事以外の家事を担ってきた人は、パートナーにその大変さを
分かってもらえる機会になったかと思います。
・業務に集中でき効率化しやすい。
同僚や上司から急に話しかけられたり、電話や来客対応などで、業務が中断されたりすると再び集中するのに時間がかかる人も多いでしょう。しかし、在宅勤務なら目の前の仕事に集中して、自分のペースで仕事を進められます。
また、情報の共有は、これまで以上にメールやチャットなどオンラインで行われるため、会議や打ち合わせに時間をとられることも減り、書類を印刷してはんこを押すなどの手間も省けます。
・自律的に仕事を進める能力が強化される。
在宅勤務は、上司やチームリーダーなどが周りにいない分、タスクやスケジュールの自己管理が求められます。最初は戸惑うかもしれませんが、試行錯誤を続けるうちに、徐々にタイムマネジメントを意識できるようになるでしょう。
時間管理が苦手な人は、弱点克服の機会ととらえてみましょう。
・仕事に対するモチベーションをコントロールしやすい。
お昼休みに人目をはばからず午睡ができたり、洋服を着替えたり、シャワーを浴びたりなど、モチベーションを自由に管理することができます。また、仕事中のちょっとした休憩時間にストレッチなど体を動かすことも可能です。
自分のペースで気分の切り替えができることは、仕事の生産性向上にもつながるでしょう。
【デメリット】
・仕事でのコミュニケーション不足が起きやすい
上司や同僚と会社で顔を合わせることが少なくなると、どうしてもコミュニケーションが不足しがちになります。ちょっと相談をしたいと思っても、相手の状況が分からなくて、声を掛けづらいので自己判断で進めてしまうというケースもあるようです。
さらに、メールやチャットなど文字だけのやりとりは、気持ちが伝わりづらく、意見の相違が必要以上に大きな問題としてとらえられたり、感情的な対立が生まれたりすることもあります。
・プライベートとの切り分けが難しい。
在宅勤務は自分のペースで働ける半面、仕事のオンオフが切り替えづらく、結果的にだらだらと長時間労働をしてしまう恐れがあります。
逆に、自分が仕事を切り上げたくても、誰かから連絡が入るかもしれないと不安になり、なかなかPCの電源を落とせないということもあるでしょう。
また、ウェブ会議などで家の様子や家族の状況が伝わってしまうなど、プライバシーを確保できないことに悩んでいる人もいます。
・運動不足になりやすい。
在宅勤務は、通勤せずに仕事ができ、またコロナ禍によって、営業や打ち合わせで外出する機会が激減した時期もありました。そうなると心配になるのが、運動不足。
一日中机の前に座りっぱなしで肩や腰が痛くなったり、下半身を中心とした筋力が低下してしまったりすることの弊害が注目されています。

さいごに
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、急遽テレワークを実施した企業も多く、事前準備が不足し、社内規程や制度が充分に整備されていない状態のままスタートした企業もあったようです。しかし、テレワークの普及によってもたらされる効果も認知され、今後の働き方の一つとして定着してくるでしょう。
家づくりにおいても、新しい住まい選びのポイントとして、テレワークに適した家にしたいと言う方は増えてきています。自分達が仕事をしやすい環境かどうか、そもそも住みやすい家かどうか。住宅会社に相談しながら進めていくと良いかと思います。
是非ともより良い家づくりを実現していってください。
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